「見えない影」
今日も読めない
あなたのブログ
見えない影を追いかけている
今日も読めない
あなたのコメント
遠いあなたを想い続けている
今日も届かない
あなたのメッセージ
会えないあなたを待ち続けている
まだ見ぬあなたを探し続けている
あの時君は
その場所にいた
僕はいない
君のことは
何一つ
知らない
そんな過去の時間が
確かにあった
長い間あった
僕が知らないままに
君は生きてきた
…
そして
僕たちは
出逢った
そのときから
多くの思い出は
重なっている
今日に至るまで
もちろん
いつも
一緒…
出会いと別れ
人との出会い、
ご縁は
突然やってくる
でも
別れもまたしかり
出会いは
現世での
お互いにとっての
役割
それが過ぎると
会っている意味は
終わりを告げる
淋しいけれど
それもまた
人生
受け入れなければならない
現実
でも
もしかしたら
来世では…
「明日に」
あなたの涙は
過去へのさよなら
前を向いて
歩いてゆくのに
必要だったこと
僕の胸をつたう
その雫が
あなたの明日に
あなたの微笑みは
明日へのこんにちは
過去を脱ぎ去り
歩いてゆくのに
必要だったこと
僕と交わす
甘い口づけが
二人の明日に
明日に…
…
タイミング
本当は
もっと話したいのに
本当は
もっと会いたいのに
気持ちに余裕がないと
うまく伝えられなくて
わざとさけてしまう
わざと遠ざかってしまう
心は変わらないのに・・・
愛よりも
祈ること
あなたの健康
祈ること
恋よりも
望むこと
あなたの勝利を
望むこと
夢よりも
願うこと
あなたの幸せ
願うこと
言葉のきれいな人が
きれいな心の持ち主とは
限りません
言葉の不器用な人が
心が歪んでいるとも
限りません
真実は別のところにあります
でもうまく伝えられなければ
それもまた気持ちが足りない
そういわれても仕方ありません
がんばって
あきらめないで…
はじめは
気にもとめなかった
でも
いつからだろう
送ったメールの返信が
気になりだしたのは
10分が30分になり
1時間が半日に
1日が2日に・・・
いま君は
何をしているのだろう
元気にしているだろうか
ああまた一日が
通り過ぎてゆく
…
この舟は二人乗り
声をかけあいオールをこぐ
力を合わせてオールをこぐ
息が合わないと
操縦が難しい
偏ったら
まっすぐすすめない
だから君が疲れたら
いっしょに手を休めよう
僕が疲れたときは
いっしょに眠ろう
いつでもいっしょ
どこまでもいっしょ…
僕とあなたは棒磁石
赤と白の
ストライプ
気持ちがずれると
弾けて飛んで
ことばが通じないと
弾けて飛んで
でも
わかりあえると
引き合って
離れられない
僕とあなたは棒磁石
いろんな角度で
弾けることは多いけど
いつかは強…
君に出会ってから
僕の行先はわからない
僕の行先はわかっている
迷いと混乱
そして振り出し
心の迷走飛行が始まって
どれだけ経つのだろう
お酒は増えた
眠りは減った
音に敏感になった
色を見分けるようになった
香りをかぎわけるようになった
言葉を失っ…
二度と会えるとは
思えなかった
名も知らぬあなただったから・・・
でも
仲間たちの
粋なはからいで
僕たちは
再会した
あなたの
煙草の香りが
妙になつかしい
終電まじかを
忘れてしまいそう
始まりかけた
新たな1ページ
今…
番号消して
あなたとお別れ
履歴を消して
あなたにサヨナラ
アドレス消して
あなたとお別れ
メールを消して
あなたにサヨナラ
でも
忘れられない
あなたの声が
スピーカーに
残ってる
急いでメールをたたいた
汗がにじんでる
別れを告…
ウィスキーグラスに映った
ネオンウェーブ
あなた色の
ネオンウェーブ
丸い氷が
ダイヤモンドの
輝きに変わる
おやすみの一言が
忘れかけた
眠りを誘う
ひんやりした
木のカウンターに
ロックグラス
その傍らに
白いケータイ
静寂の時間
大きなガラス玉のような
氷が
グラスの中で
かすかに光る
溶け始めた水の中を
小さく泳ぐ
あなたは今何をしているのだろう
もう深い眠りについた頃?
会えな…
メール
送らなければ
便りが届かないことに
憂い
送れば送ったで
返信がないことに
憂う
いっそのこと
アドレスかえて
リセットするか
たった一つの
通信手段だから
でも
思いきれない
たった一つの
連絡手段だから
…
白い小花と
ハートの葉っぱ
5月の香りの
ライラック
花束にして
あなたに贈ります
うす紫もあるけれど
お気に入りはやっぱり
白い花
ふつうは
4枚の花びらなんだけど
まれに
5枚のものがあることも
もし運よく見つけられたら
それは幸…
夜のとばりが降りて
街は静けさが横たわる
ここはさながら
光も届かない
海の底
小さなランプに
かすかな明かりが灯っているだけ
グラスに映る
かすかな光と
君の影
ゆったり流れる
時の潮流
深海のまどろみの中
君は闇に隠れて
グラスにだけ…
「やっと会えたね」
言葉は出さないけど
僕は軽く会釈する
あなたのなにげない微笑みは
僕を覚えていたから?
それとも社交辞令から?
「またお会いしましたね」
このひとことが
切り出せなくて
時間だけが
過ぎてゆく
気がつけば
今日はマスターとでなく
…
あの日から
あてもなく
あなたが
ここにくる日を
待ち続けていた
もう二度と会えないかもしれない
名前のない
あなたの影
あの
煙草の煙に隠れた
やわらかな香りは
夢だったの?
あの
わずかにゆれる長髪の
淡い香りは
…